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従業員エンゲージメントを高める方法とは?企業成長につながる実践ガイドNEW!

 

従業員エンゲージメントを高める企業成長の実践ガイドの写真

 

 

「社員が会社に対してどれだけ前向きに関わっているか」を可視化できたら、組織はどう変わるでしょうか?

 

 

従業員が自らの意志で会社に貢献しようとする状態——それが「従業員エンゲージメント」です。近年、企業の持続的成長や人材定着の鍵として注目されており、特に中小企業にとっては、限られた人材資源を最大限に活かすための重要な指標となっています。

 

 

本記事では、従業員エンゲージメントの基本的な定義から、構成要素、メリット、具体的な施策、測定方法までを網羅的に解説。さらに、弊社が提供するユニークなサポート施策もご紹介します。
「社員が辞めない」「成果が出る」「雰囲気が良くなる」そんな理想の職場づくりのヒントを、ぜひ最後までご覧ください。

 

 

【記事担当】
一般社団法人日本アスリートウォーキング協会 健康経営エキスパートアドバイザー 竹内尚子
社会福祉士・精神保健福祉士
社会福祉士・精神保健福祉士として福祉行政に10年従事。その後、健康経営エキスパートアドバイザー資格を取得し、働く人々の健康サポートに取り組む。現在は企業への健康経営導入支援や、ウォーキング研修を中心としたヘルスケアプログラムの提供を通じて、従業員の健康促進に尽力中。

 

 

■目次

  1. 従業員エンゲージメントとは
  2. 従業員エンゲージメントを構成する3つの要素
  3. 従業員エンゲージメントを高める5つのメリット
  4. 従業員エンゲージメントを高める5つの施策
  5. 従業員エンゲージメントの測定方法
  6. 実践事例紹介:社員のつながりを育むユニークな取り組み
  7. まとめ

 

 

1.従業員エンゲージメントとは

 

従業員エンゲージメントとは

 

 

従業員エンゲージメントは、単なる「やる気」や「満足度」とは異なり、企業と社員の間に築かれる深い信頼関係や相互理解を指します。では、具体的にどのような意味を持つのでしょうか。

 

エンゲージメントの基本的な定義

従業員エンゲージメントとは、社員が企業の理念や目標に共感し、自発的に貢献しようとする心理的な状態を指します。
この状態にある社員は、単なる業務遂行にとどまらず、「この会社の一員として価値を生み出したい」「仲間とともに成長したい」といった意識を持っています。

 

つまり、エンゲージメントは、社員の内面にある「会社とのつながりの深さ」を表す指標なのです。

 

エンゲージメントが注目されるようになった背景

働き方改革や人材の流動化が進む中、企業は「人を惹きつけ、定着させる力」が求められるようになりました。
特に若年層では、給与や福利厚生だけでなく、企業の価値観や社会的意義に共感できるかどうかが、就職・転職の判断材料になっています。
こうした背景から、従業員エンゲージメントは「人材戦略の中心」として位置づけられるようになり、注目度が急速に高まっています。

 

 

2.従業員エンゲージメントを構成する3つの要素

 

従業員エンゲージメントを構成する3つの要素

 

エンゲージメントを高めるには、社員の内面にある3つの要素を理解することが重要です。これらは相互に関連しながら、社員の行動や意識に影響を与えています。

 

①理解度

企業の理念やビジョン、業務の目的を社員がどれだけ理解しているか。
「なぜこの仕事をするのか」「会社はどこを目指しているのか」が明確であるほど、社員は自分の役割に意味を見出しやすくなります。
理解が浅いままでは、業務が単なる作業になってしまい、エンゲージメントは高まりません。

 

②帰属意識

「この会社の一員である」という感覚。
仲間とのつながりや、組織への愛着が強いほど、自然と貢献意欲が高まります。
帰属意識は、社内イベントやチーム活動、日常のコミュニケーションを通じて育まれます。

 

③行動意欲

理解し、共感した上で「自ら動きたい」と思えるかどうか。
この意欲が、エンゲージメントの最終的な成果につながります。
行動意欲が高い社員は、指示待ちではなく、自ら課題を見つけて取り組む姿勢を持っています。

 

従業員エンゲージメントと似ている用語

混同されがちな用語も整理しておきましょう。違いを理解することで、より正確な施策が打てるようになります。

 

従業員満足度

「満足しているかどうか」を測る指標。福利厚生や職場環境などが主な評価対象です。
エンゲージメントとは異なり、満足していても必ずしも積極的に貢献するとは限りません。

 

ワークエンゲージメント

仕事そのものへの熱意や没頭度。個人の業務に対する姿勢を測る指標です。
従業員エンゲージメントは、会社全体への関わりを含むため、より広い概念です。

 

モチベーション

一時的なやる気。外的要因(報酬など)によって左右されやすく、持続性に欠ける場合があります。
エンゲージメントは、内的な動機づけによる持続的な関与を意味します。

 

ロイヤリティ

忠誠心。会社に対する忠誠を示す指標ですが、必ずしも自発的な行動や創造性を伴うとは限りません。
エンゲージメントは、忠誠だけでなく、積極的な貢献も含みます。

 

3.従業員エンゲージメントを高める5つのメリット

 

従業員エンゲージメントを高める5つのメリット

 

エンゲージメントが高まると、企業にはどんな良い影響があるのでしょうか?ここでは、具体的なメリットを5つご紹介します。

 

①ポジティブな職場環境の構築

社員同士の信頼が深まり、協力し合える風土が育まれます。
結果として、職場の雰囲気が明るくなり、心理的安全性も向上します。
ポジティブな環境は、社員の創造性や挑戦意欲を引き出す土壌となります。

 

②離職率低下・モチベーションアップ

会社への愛着が強まることで、離職率が下がり、安定した人材確保が可能になります。
同時に、日々の業務へのモチベーションも高まり、社員のパフォーマンスが向上します。

 

③顧客満足度の向上

エンゲージメントの高い社員は、顧客対応にも前向き
顧客のニーズに敏感に反応し、質の高いサービスを提供することで、顧客満足度がアップします。
結果として、リピート率や口コミによる新規顧客獲得にもつながります。

 

④生産性向上

自発的に動く社員が増えることで、業務効率が改善されます。
無駄な指示や確認が減り、チーム全体の成果にも好影響を与えます。
特に中小企業では、少人数でも高い成果を出すための鍵となります。

 

⑤会社の業績が向上

社員の力が最大限に発揮されることで、企業の業績にも直結します。
エンゲージメントは、売上や利益だけでなく、企業のブランド価値や社会的評価にも影響を与える重要な要素です。

 

 

4.従業員エンゲージメントを高める5つの施策

 

従業員エンゲージメントを高める5つの施策

 

では、具体的にどのような取り組みが有効なのでしょうか?ここでは、すぐに実践できる施策を5つ紹介します。

 

①企業理念やビジョンの浸透

定期的な共有や、日々の業務との紐づけを通じて、社員の理解を深めましょう。
朝礼や社内報、1on1ミーティングなどを活用することで、理念が「言葉」から「行動」へと変化します。

 

②多様な働き方の整備

社員一人ひとりのライフスタイルや価値観に合わせた柔軟な働き方を整えることは、エンゲージメント向上に直結します。
例えば、リモートワークやフレックスタイム制度、副業の容認などは、社員の自律性と満足度を高める有効な手段です。

 

また、育児や介護などの事情を抱える社員に対しても、柔軟な対応ができる体制を整えることで、「この会社は自分を理解してくれている」という信頼感が生まれます。

 

③社内のコミュニケーション活性化

コミュニケーションは、エンゲージメントの土台です。
部署を超えた交流の場や、雑談ができるスペース、オンラインチャットの活用など、社員同士が気軽に話せる環境を整えることが重要です。

 

また、上司と部下の定期的な1on1ミーティングや、フィードバック文化の醸成も、心理的安全性を高め、帰属意識を育む要因となります。

 

④適切な評価制度の構築

社員の努力や成果が正しく評価されることで、納得感とやりがいが生まれます。
評価制度は、単に数字で測るだけでなく、プロセスや姿勢、チームへの貢献なども含めて多面的に設計することが理想です。

 

また、評価結果をフィードバックする場を設けることで、社員の成長意欲を引き出すことができます。

 

⑤キャリア形成と成長機会の提供

社員が「この会社で成長できる」と感じられる環境は、エンゲージメントを高める大きな要因です。
研修制度や資格取得支援、キャリア面談などを通じて、個々の目標に寄り添った支援を行いましょう。

 

特に中小企業では、社員の声を直接聞きながら柔軟に制度設計できる強みがあります。
「自分の未来を会社が応援してくれている」と感じられることで、社員はより深く企業とつながっていきます。

 

5.従業員エンゲージメントの測定方法

 

従業員エンゲージメントの測定方法

 

施策を打つだけでは、エンゲージメントが高まっているかどうかは分かりません。
だからこそ、定期的な測定と分析が必要です。ここでは、効果的な測定方法とその活用法をご紹介します。

 

・従業員エンゲージメントサーベイ(調査)の実施

最も一般的な方法が、サーベイ(アンケート)による調査です。
社員の意識や感情を数値化することで、現状のエンゲージメントレベルを把握できます。

 

質問項目は、「会社の理念への共感度」「上司との信頼関係」「職場の雰囲気」「成長実感」など多岐にわたります。
匿名性を確保することで、率直な意見が集まりやすくなります。

 

・定性と定量のアプローチ

サーベイでは、数値(定量)だけでなく、自由記述(定性)も重要です。

 

「なぜそう感じているのか」「どんな改善を望んでいるのか」といった社員の声を拾うことで、より深い理解が得られます。
数値だけでは見えない課題や、部署ごとの温度差なども明らかになります。

 

・エンゲージメントスコアの分析

集めたデータは、部署別・年代別・職種別などに分類して分析しましょう。
例えば、若手社員のスコアが低い場合は、キャリア支援が不足している可能性があります。
分析結果をもとに、具体的な改善ポイントを特定することが重要です。

 

・測定結果を基にした改善策

調査結果は、社内で共有し、改善アクションにつなげることが大切です。
「調査して終わり」ではなく、「社員の声を反映した施策」が実行されることで、社員の信頼感が高まります。
改善策は、短期的なものと中長期的なものをバランスよく設計しましょう。

 

・継続的なフィードバックの重要性

エンゲージメントは一度高めても、維持し続けることが難しい指標です。
だからこそ、定期的な測定とフィードバックのサイクルを回すことが重要です。
四半期ごとのミニサーベイや、月次の1on1ミーティングなどを活用し、社員との対話を継続しましょう。

 

 

6.💬実践事例紹介:社員のつながりを育むユニークな取り組み

 

従業員エンゲージメントを高めるユニークな取り組み事例

 

弊社では、従業員エンゲージメントを高めるためのユニークなサポート施策を提供しています。
特に「コミュニケーションの活性化」と「健康支援」を軸に、社員同士のつながりを深める取り組みが好評です。

 

・ウォーキング研修でコミュニケーション活性化

10年以上の実績を持つウォーキング研修は、自然と笑顔が生まれ、社員同士の交流が活発になります。
普段とは違うリラックスした雰囲気の中で会話が生まれ、心理的な距離が縮まります。

 

研修後も「楽しかったね」「また行きたいね」と話題にしやすく、継続的なコミュニケーションのきっかけになります。
また、運動によるリフレッシュ効果もあり、心身の健康にも寄与します。

 

・健康ウェアラブルでコミュニケーション活性化

研修の学びを日常業務に活かすため、健康ウェアラブルを活用したサポート体制を整えています。
社員が日々の歩数や活動量を共有することで、自然な会話が生まれ、仲間意識が育まれます。

 

「今日は何歩だった?」「週末に一緒に歩こうか」など、健康を軸にしたコミュニケーションが促進されます。
福利厚生の一環としても導入しやすく、社員の満足度向上にもつながります。

 

このような取り組みは、エンゲージメントの「帰属意識」や「行動意欲」を高める効果が期待できます。

 

7.まとめ

従業員エンゲージメントは、企業の成長を支える「見えない資産」です。
社員が会社に共感し、自発的に貢献しようとする状態をつくることで、職場の雰囲気は明るくなり、離職率は下がり、業績にも好影響をもたらします。

 

中小企業にとっては、限られた人材を最大限に活かすための鍵となる指標です。
理念の浸透、働き方の柔軟性、コミュニケーションの活性化、評価制度の見直し、キャリア支援など、できることから一歩ずつ取り組んでみましょう。

 

そして、測定と改善のサイクルを回しながら、社員の声に耳を傾けることが何よりも大切です。
弊社のウォーキング研修や健康ウェアラブルのようなサポート施策も、エンゲージメント向上の一助となるはずです。

 

社員が「この会社で働けてよかった」と思える職場づくりを、あなたの手で実現してみませんか?
その一歩が、企業の未来を明るく照らす力になります。☺

 

 

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